ヒジャブのこと聞かなかった店長 となりの外国人の日常、聞いてみた 「特別扱い」されないカフェバイト(withnews)

【となりの外国人】
コンビニやカフェで、アルバイトしている外国人の姿を見ることは珍しくなくなりました。でも、目の前にいる外国人の店員が、なぜ日本に来たのか、どんな思いで働いているのか、知らないままでいることがほとんどです。ヒジャブ(イスラム教徒の女性が使うスカーフ)姿で、太宰治について研究しているというエジプト人留学生、サラさんは今、あこがれの「カフェバイト」に挑戦しています。ヒジャブについて一切、聞かれなかった面接。それでも外国人扱いされる時の戸惑い。「となりの外国人」に日常を聞きました。(withnews編集部記者・三宅梨紗子)

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エジプトでは「折り紙」バイト

エジプト人のサラさん(23)です。都内の大学の修士1年生。専門は日本の近現代文学で、主に太宰治について研究しているといいます。

「日本語を学び始めたのは本当にたまたまなんです(笑)」

おそらく、多くの人はサラさんの流暢な日本語に驚くはずです。そんなサラさんが日本語を学びはじめたのは「偶然」でした。

サラさんの出身地であるエジプトでは、学力によって大学の学部が決まるといいます。美術学部に進みたかったサラさんでしたが、人気の高い学部で競争率も高く、希望順位が低かった文学部に進むことになります。そして四つ年上のお姉さんが勉強していたという理由で日本語を専攻しました。

「まさか文学部になるとは……」

最初は戸惑ったそうですが、そこから約6年間も日本語・日本文学の勉強を続けることになります。

エジプトでは子どもたちに「折り紙」を教えるアルバイトをしていたというサラさん。美術大学を目指していただけあり、将来は「折り紙デザイナー」になりたかったそうです。

▼▼国際交流基金によると、世界各地で日本語を学んでいる人の数は約400万人。このうち東南アジアと東アジアの人たちが8割余を占める。残念ながら私が担当する中東やアフリカは全体の1%に満たない。中東やアフリカが多くの日本人にとっては遠くてあまりなじみのない地域であるように、逆もそうなのかもしれない。日本から遠いが故に日本語教師の不足、教材の不足など、学習にとって不利な面があるのは確かだが、学んでいる人たちに接すると、驚くほど熱心に日本語を勉強している。
――朝日新聞デジタル▲▲


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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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