ビルや寺、民家の間を縫うように 伊賀線「全線開通」100周年

 三重県伊賀市内を走る伊賀線(伊賀上野―伊賀神戸、16・6キロ)が1922(大正11)年に「全線開通」してから18日で100周年を迎える。乗客の減少などによる経営難が民間鉄道時代から続く中、現在は鉄道施設を市が保有し、近鉄と市が出資する伊賀鉄道が運営する「公有民営体制」で営業。次の100年を見すえ、17日に市内2会場で開く記念イベントで、制服を着た女性運転士のイメージキャラクターをデビューさせる。

 伊賀線は、16(大正5)年に現在の伊賀上野―上野市間で民間が開業。22年に上野市から名張(後の西名張)に延伸、現在の営業区間全線が開通した。戦前に全線電化されて、戦時中に近鉄伊賀線となった。64(昭和39)年に伊賀神戸―西名張(9・7キロ)を廃止。2007(平成19)年に伊賀線の運行が近鉄から伊賀鉄道になり、17年には市が線路などの無償譲渡を受けて「公有民営化」された。

 ただ、その後も経営状況が改善する兆しは見られない。伊賀鉄道によると、伊賀線の21年度の輸送人員は、目標の156万人に対して104万人で、公有民営化以降で最少を更新。24年度の黒字化を想定して888万円の赤字を見込んでいた21年度の営業損益は、実際は赤字が1億2千万円余りに膨らんだ。

 それでも伊賀線は伊賀上野駅でJR関西線、伊賀神戸駅で近鉄大阪線と接続。通勤通学を中心に、08年度から14年間で2100万人以上を運んだ。

 この1世紀で街に溶け込んできた伊賀線。電車は街中でビルやお寺、民家などの間を縫うように走る。市は、地域の公共交通を守るため赤字分への補助金などで伊賀線を支え続ける方針だ。

 伊賀鉄道の増田政俊代表取締役常務は7月1日、市内で開かれた会合で経営状況などを説明し、「行政や地域と一緒に、どうしたら乗りやすくなるかを考えていきたい」と話した。

新キャラの名前は…

 17日の記念イベント「伊賀…

この記事は有料会員記事です。残り516文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment