25人の命が奪われた大阪市北区の放火殺人事件から24日で1週間。現場となったクリニックの院長は、医師である父の背中を見て、どの患者にも寄り添い、穏やかに接するよう心がけていたという。同級生や元同僚はその人柄をしのんだ。
「しっかり話を聞くタイプだし、みんなを楽しませるのも好きだった」。大阪市北区で起きた放火殺人事件で、犠牲になった心療内科の医院「西梅田こころとからだのクリニック」の院長西沢弘太郎さん(49)は、中学・高校時代から周囲を和ませる存在だった。事件後の休日に予定していた同級生との久しぶりの再会を楽しみにしていたという。
西沢さんは大阪府内の私立中学・高校を卒業後、医学の道に進んだ。中高時代の同級生の藪内一裕さん(48)は自宅も近く、卒業後も連絡を取り合う仲だった。
実家は内科。「なんで心療内科?」に院長の答えは
10月に電話で話した際、西沢さんから「コロナでみんな何しとるかわからへんし、できるんやったら同級生で忘年会をやりたいな」と提案があった。2週間ほどして「店を予約した」と連絡が入った。久しぶりに仲間と会えることを喜んでいたという。お互い中学・高校時代はワンダーフォーゲル部に所属していた。卒業後も元部員らと毎年のように年末に集まっていたが、昨年は新型コロナ禍のために開けていなかった。
開業医の家系で、子どもの頃…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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