ファッションが元気にしてくれた 冨永愛さんの気づき

 パリ・ファッションウィーク(PFW、通称パリ・コレクション)が9月28日から10月6日まで開かれる。朝日新聞は「ブロードキャスティングパートナー」として、PFW公認の特設ホームページでショーの動画などを案内する。パリ・コレを始め、世界で活躍するモデルの冨永愛さんを、日本におけるPFWの公式アンバサダーに迎えた。主なやりとりは次のとおり。

 ――日本におけるPFW公式アンバサダー就任の感想は?

 すごく光栄でうれしく思っています。やはりパリ・コレは、世界のコレクションの中でも特別な存在だと思っているので、非常にやりがいを感じます。

 ――新型コロナの影響で、今回のパリ・コレはデジタルでの映像発表と、リアルでショーを開催するところと、両方あります。どんなところに注目しますか?

 人が集まるのが難しい中でも、できるだけ世界観を伝えていくこと、いま伝えたいことをどう表現するかというのは、各ブランドはすごく考えていると思います。すでに開催された他のコレクションでは、新作の世界観を前面に打ち出したショートムービーのような発表もありました。もしくは、もっと服の細部まで伝えたいと、デザイナー自身が解説していたものも。色々な試みがありますよね。今回、リアルでやるのか、デジタルで発表するのか、まず2択だと思いますが、その中でどういう表現をするのか、というところに注目しています。

 ――新型コロナの感染拡大で、外出自粛など、私たちのくらしにも様々な影響がありました。この状況で、ファッションに対する気づきはありましたか?

 そうね。一番はやっぱり、着飾って外に出ることが、どれだけ自分を元気にしてくれていたか、ということに気がつきました。当時は私もジャージーだったし、むしろルームウェアを着ていたし。仕事に行くにも、友達と食事するにもデートするにも、おしゃれをしていくじゃないですか、どんな人でも。モチベーションを上げてくれる、気持ちもしゃんと整えてくれるのが、「あ、ファッションなんだ」と思いました。できなくなってから気づくよね。人間、みんなそうだけど。(聞き手 編集委員・高橋牧子、神宮桃子)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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