プーチン大統領「核大国」発言 両国訪れた被爆者ら「恐ろしい」

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津田六平、岡田将平、福冨旅史 編集委員・副島英樹

 ロシアがウクライナに侵攻し、プーチン大統領が「ロシアは世界で最も強力な核大国の一つだ」と発言した。両国を訪問し、被爆体験を語ったことがある広島市佐伯区の森下弘(ひろむ)さん(91)は25日、「あんな発言を軽々しくできるのが、恐ろしくてしょうがない」と憤りをあらわにした。

あんなに優しい学生たちが戦闘に……

 プーチン氏の発言で脳裏に浮かんだのが14歳の記憶だ。広島の爆心地から1・5キロで被爆し、顔から首にかけて大やけどを負い、今も傷が残る。母親は亡くなった。

 「核兵器は人間の体と心を破滅させる恐ろしいもの。その現実は、広島と長崎の歴史が物語っている」

 森下さんはそう言いながら、5冊のアルバムに視線を落とした。2004年、広島国際文化財団主催の平和交流団「広島世界平和ミッション」の一員として約1カ月間、ロシアとウクライナなどを訪問し、現地の大学生らに被爆証言をした時のものだ。

 ミサイル攻撃を受けたという…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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