ヘリウムガス抜けて運航延期へ 世界遺産古墳を見る気球、堺市が発表

 世界文化遺産の大山古墳(伝仁徳天皇陵)を上空から見られるようにと、堺市が25日に始める予定だった気球の運航が延期されることになった。市と運航事業者が8日、発表した。気球に充塡(じゅうてん)されたヘリウムガスが外に漏れていたという。

 漏れた原因は不明で、数千万円かかるヘリウムガスの再調達先も未定という。業者は「安全が第一。原因がわからない限り運航できない」と説明し、原因を究明する方針だが、運航のめどは立たないという。

 市と業者によると、8日午前9時ごろ、古墳に近い大仙公園内で係留中の気球がしぼんでいることに近くにある市博物館の職員が気づいた。業者が充塡したヘリウムガスが漏れていることを確認した。現時点では目視で穴などの異状は見つかっていないという。

 ヘリウムガスは不燃性かつ人体に無害で、軽いため上空に飛散し、公園利用者らへの影響はないという。

 業者は4月19日にガスを気球に充塡し、7日間ほど試験的に空へ上げていた。5月7日午後5時半に業者が確認した際には異状がなく、係留地周辺には侵入者を検知するセンサーや防犯カメラも設置しているが、侵入の痕跡は見つかっていないという。

 気球の計画は2019年に永…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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