ホームまで486段「日本一のモグラ駅」真夏もひんやり

【動画】「日本一のモグラ駅」 JR上越線・土合駅=中村瞬撮影

 「日本百名山」の一つ・谷川岳をモチーフにした巨大な三角屋根の駅舎。年季の入った看板には「日本一のモグラ駅」とある。地下には、不思議な空間が広がっていた。

 70・7メートル。JR上越線の土合駅下り線ホームと地上との標高差だ。薄暗いホームに列車が近づいてくると、風の音、ブレーキの音、耳をつんざくような警笛の音が反響する。真夏でも空気はひんやりとしており、半袖だと肌寒いくらいだ。

 地上に出るには338メートルを一直線に伸びる462段の階段を上らなければならない。見上げただけで心が折れそうになる。とはいえ、設置計画があったというエスカレーターがここにあっても、興ざめしたかもしれない。思い直して歩みを進めた。

 20段目からは10段ごとに段数が書かれていて、今どこにいるかがわかる。200、300、400……途中にあるベンチに座るのを我慢して上り切った。

 が、まだゴールではない。「お…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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