マイナカードひもづけ口座を誤登録 「ログアウトせず」が原因か

白石昌幸

 大分市は24日、国からの給付金を受け取るための預貯金口座をマイナンバーとひもづける制度で、別人の口座を誤って登録した事例が2件あったと発表した。誤入金などは確認されていないという。市が開設している「マイナポイント申込支援窓口」で、市が委託した業者が住民を支援した際にミスがあったとしている。

 市民課によると、口座の誤登録は2件とも、同市鶴崎支所の支援窓口に市民が訪問し、申し込み手続きをした際に発生していた。1回目の来庁時に、マイナンバーカードを健康保険証として利用する手続きとマイナポイントの申し込みをして退庁。2回目の来庁時に公金受取口座の登録をしようとしたところ、すでに別人の口座が登録されていたという。いずれも昨年11月に発覚し、その時点で口座情報を修正し当事者に謝罪したという。

 委託業者の支援員がパソコンなどでマイナポイント登録を支援する際に、申込者本人か支援員がログアウトをしないまま次の申込者の操作をしたことなどが原因とみられるという。

 23日、デジタル庁福島市で同様の事案4件、ほかにも5自治体で7件が確認されていると発表。そのうち2件が大分市の事例だったことから、24日に発表したという。

 市は再発防止策として、①手続き終了後は必ずログアウトしたことを確認したうえで、次の利用者を窓口に案内②手続き終了後、口座情報の登録内容に誤りがないかを利用者、支援員ともに再度確認する――を徹底するという。問い合わせは市民課(097・537・7298)へ。(白石昌幸)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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