ママ友しんどい? 研究者がたどりついた理想は「あの時代のあなた」

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聞き手・貞国聖子

 福岡県で2020年、当時5歳の男児が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死の罪などに問われた女に対し、福岡地裁が21日、有罪判決を言い渡した。女は男児の母親の「ママ友」。女に先立ち言い渡された男児の母親に対する判決は、ママ友から生活全般を実質的に支配された側面もあると指摘していた。ママ友関係の悩みなどを研究してきた奈良女子大学の中山満子教授(社会心理学)に、ママ友との付き合い方などを聞いた。

 ――ママ友の女が男児の母親の生活に入り込んで支配し、子どもを餓死させるという衝撃的な事件でした。

 「今回の事件では、新聞やテレビの見出しに『ママ友』という言葉が繰り返し載りました。ママ友で、変わった人がいるという話を聞くのは珍しくありません。夜、突然電話してきて『私はねたまれているの』と話し始めたり、仲良くしていたと思ったら突然キレ始めたり」

 「もちろんママ友という関係性はありますが、ママ友という関係性自体が事件の原因になったという見方はしないほうがいいでしょう。ママ友以外にも家族や恋人など親しい関係はあり、従属的な関係になることはあるからです。どんな人と付き合っていたか、だと思います」

 ――ほかの人間関係に比べて、ママ友の関係性の特徴はありますか。

 「友人関係は①自発性②対等…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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