マンションは「管理を買え」、でもどうすれば? 管理不全になる前に

 「マンションは管理を買え」。そういわれるくらい、マンションの管理は重要です。住民で担うのが基本ですが、とはいえ、専門的な知識が少なく難しいのが実情です。最近は、建物の老朽化や住民の高齢化が進み、管理費や修繕費の捻出に悩む管理組合も出てきています。

 困った時はどうすればいいのでしょうか。マンション管理に詳しい専門家2人に聞きました。

相談先はどこに?

 マンションの管理問題で多いのが、「どこに相談したらいいのか分からない」という悩みだ。

 マンション管理コンサルタント「さくら事務所」(東京)の土屋輝之さんは、東京都などの各地の管理士会や行政の窓口をあげる。国の管理計画認定制度が4月から始まり、今後は行政の関与が増えていくことも期待できる。

 コンサル事務所などが管理ノウハウをまとめたホームページや動画を活用するのも有効だ。無料の相談電話窓口がある事務所も多く、インターネットなどから信頼できる事務所を探すこともできる。

 ただ、ネットが苦手な人もいる。土屋さんは「ネットに詳しい住民の子どもさんや若い住民もいるはず。力を借りて、オンライン通話の設定をしてもらったり事務所の連絡先を探してもらうなど、ネットを使いこなせる人に面倒をみてもらうことが、解決の第一歩になる」と話す。

 一方で、管理などについて相談を受ける一般社団法人「日本マンションサポート協会」(東京)の川島崇浩・代表理事は、マンション管理センターなどの公の相談窓口もあるが、「情報交換会での口コミで専門家を探すのも有効」と話す。ただ、情報交換会には管理組合が主体になるものもあればコンサルや大規模修繕の施工会社、設計事務所が主催するものもあり、その点は選びどころだ。

 たとえば、管理組合が主体で運営しているものに、理事長らが参加する勉強会「RJC48」がある。

 「管理組合主体の情報交換会で名前が出てくる専門家は、ある程度信頼できる。そこに相談するのは一つの方法です」と川島さんは話す。

日常の管理で注意点は?

 では、日常管理を進める上で、どんなことに注意すればいいのか。

 川島さんは初めの一歩として…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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