メイドカフェの店員を使ってコロナ支援金詐取容疑 元店長代理を逮捕

大山稜

 新型コロナウイルス感染に対応する国の「休業支援金」をだまし取ったとして、警視庁は、メイドカフェ元店長代理の男(39)=千葉県習志野市=を詐欺などの疑いで逮捕し、28日発表した。同庁は、男がメイドカフェ店員を自身が経営する別の会社の従業員であるかのように装い、国から計約5千万円の支援金を不正に得ていたとみている。

 休業支援金は、コロナ禍で勤務先が休業して賃金を受け取れなかった従業員に対し、国が元々の収入を基準に算出した金額を支給するというもの。

 少年事件課によると、男は2021年3~8月、自身が勤めていたメイドカフェの店員だった女性(23)を、コロナ禍で休業した別の会社の従業員だと偽って国に休業支援金を申請し、計約290万円をだまし取った疑いなどがある。男はこの会社の社長を務め、申請書類としてうその給与明細を作成していたという。

 男は調べに「なぜ逮捕されるのかわからない」と容疑を否認、28日に共犯として書類送検された女性は、「不正に受給した支援金の3割を男に渡していた」と供述しているという。

 同課は、男が同様の方法で21~23年にこの女性を含む計18人を使って不正な請求を繰り返したとみている。昨年3月にこのうちの1人である少女(18)が同庁に自首して発覚した。(大山稜)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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