ラグビー旋風が流行語大賞を席巻、年間大賞なるか(日刊スポーツ)

「『現代用語の基礎知識』選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が6日、発表された。アジアで初めて開催され、日本代表が史上初の決勝トーナメントに進出、8強と躍進したラグビー・ワールドカップ(W杯)から「ジャッカル」「にわかファン」「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」「笑わない男」「ONE TEAM(ワンチーム)」と、最多の5語がノミネートされた。年間大賞とトップ10は、12月2日に発表される。

【写真】笑わない男・プロップ稲垣啓太

   ◇   ◇   ◇

桜ジャージーを身にまとい、世界の強豪を連破して日本列島を熱狂させたラグビー日本代表の旋風が、令和元年を象徴する言葉に選ばれた。ラグビー関連は全ジャンルを通じて最多の5つ。いずれも9月20日開幕のW杯を機に生まれた。

日本代表は、前回15年のイングランド大会で南アフリカを撃破。スポーツ史に残る大番狂わせで世界を驚かせた。その快挙を受け、自国開催となったW杯では公式キャッチコピー「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」のもと、大会前から各地で大会を盛り上げる行事が行われたが、成功するか否かは未知数だった。

9月20日の開幕戦でロシアに30-10と完勝すると、盛り上がりは一気に沸点へ。ジャージーサプライヤーのカンタベリーオブニュージーランドジャパンが販売したレプリカユニホームは、大会期間中に用意した約20万枚が、ほぼ完売した。

同28日に世界の強豪10チーム「ティア1」に名を連ねる優勝候補のアイルランドに勝つと、サモア、スコットランドも破り、「ティア2」史上初の1次リーグ全勝で突破。チームコンセプト「ONE TEAM」の元、強豪国の巨漢選手に2人、3人でタックルを仕掛けて止めると、攻撃時はタックルを受けても出す、オフロードパスでトライを奪う日本のラグビーは、多くの国民の感動を呼んだ。

ヒーローも次々、現れた。タックルで倒れた相手からボールを奪うNO8姫野和樹の技「ジャッカル」は、ルールも知らないまま声援を送った「にわかファン」が、合言葉のように口にした。強豪相手に快勝しても無表情で「笑わない男」と呼ばれるプロップ稲垣啓太など、大会後の選手はメディアに引っ張りだこだ。

日本ラグビー協会の藪木宏之広報部長は「これだけ注目していただいて大変ありがたく思っています。大賞を取って、さらに認知度を上げられれば光栄」と喜んだ。新語・流行語大賞が始まって35年。ラグビーが初の年間大賞に輝くか…目が離せない。【村上幸将】

【関連記事】


Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment