ラーメン店ゼロの町ついに返上 切実な訴えに「究極の名店」が出店へ

 ラーメン専門店が一軒もない栃木県茂木町に、茨城県土浦市の有名店「特級鶏蕎麦(そば) 龍介(りゅうすけ)」が出店することが31日、決まった。ツイッターラーメン店の誘致を進めてきた町幹部は「究極の一杯を出す名店」と大喜び。今後も出店意欲があるラーメン店を呼び込むという。

 「鶏白湯(ぱいたん)の究極のラーメンが茂木でも食べられるなんて、夢のようですよ」。31日、町商工観光課の滝田隆課長(53)は記者に興奮気味に語った。

 人口約1万1千人、65歳以上の町民が4割を超える過疎の町。周囲も認めるラーメン党の滝田課長は、町内の交流人口の増加と地域活性化を図るため、ラーメン店の誘致を仕掛けた。

 「茂木町にはラーメン屋が1軒もありません。ラーメン好きは日々の楽しみを失い、仕事が手につかない人もいるとか…。そこで、このような人々を救うため、町内でラーメン屋を始める方を募集します」

 6月下旬、町の切実な思いをつづった募集告知は、町の公式ツイッターなどから全国に拡散されて話題となった。5事業者が計画書などを提出し、町長面談や書類審査を経て、役場近くの空き店舗に入居するラーメン店が決まった。

 龍介は、全国のラーメン店を紹介する「ラーメンデータベース」の通算ランキングで、鶏白湯部門の全国1位に輝く人気店。鶏のうまみを凝縮した濃厚スープが特徴で、極太麺で味わうつけそばもある。

 新たに「茂木店」を営むのは…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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