ルイ・ヴィトンもヴィッツも 日本語「ヴ」の存在意義は

 政府が決める外国の国名表記から先月、「ヴ」が消えた。外務省が使う国名の基準となる法律の改正案が施行されたためだ。でも、ルイ・ヴィトンやヴェルサーチェなどの高級ブランドからトヨタのヴィッツまで、日常に「ヴ」はあふれている。その存在意義とは。

 改正されたのは、外国にある日本の大使館の名称などを規定する「在外公館名称位置給与法」。中南米の島国「セントクリストファー・ネーヴィス」と西アフリカの島国「カーボヴェルデ」がバ行で表記されることになった。

 外務省によると、昨年の両国の外相の来日をきっかけに見直しを検討。判断基準は「現地の発音に近づける」と同時に「国内で定着していること」で、同省は広辞苑や大辞林などの辞書のほか、日本新聞協会の「新聞用語集」など計9点の資料で表記を確認。「ヴ」表記が1点だったことなどから、改正を決めたという。

 2003年にも「ヴィエトナム」と「ヴァヌアツ」の「ヴ」をバ行に変更するなど、表記は時折変更されている。「時が経てば変わっていくもの」と担当者。

 そもそも「ヴ」はいつから使わ…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment