レインボーブリッジ30年、保守の歴史は 主塔のペンキも塗り替え

 東京・お台場と対岸を結ぶレインボーブリッジのライトアップの基本は夏の白、暖色の冬用の白、レインボーの3色だ。交互に365日繰り返す。

 当初は投光器にカラーフィルムを貼り付け、色を出していたが、2019年にLED投光器に変更。多彩な彩りを演出することが可能になった。368の投光器が夜を照らす。

 その光を使って、レインボーブリッジを真っ赤にできないか。

 橋を管理する首都高速道路(首都高)が東京都から相談されたのは2020年のことだった。

 世界中で新型コロナウイルスが蔓延(まんえん)していた。感染者拡大の「東京アラート」を都民に伝えるため赤くライトアップしてほしいというのだ。

 医療関係者を応援するためのブルーライトアップは実施していた。「ただ、東京アラートは感染者数や医療体制を検討して出されるもの。いつ何時にでるのかわからない。失敗の怖さがあった」と施設保全設計課長の篠沢宗一郎さんは振り返る。

 アラートなので、試験点灯もできない。コンピューター上ではうまくいっても、実際にどのような赤になるのかわからない。

 日没から0時までライトアップするのが通常だが、途中で色を切り替えたことはなかった。「出せます」とは回答できなかった。

 2020年6月2日午後4時ごろ、東京都庁の担当者から連絡があった。「東京アラートがでる予定なので、23時に赤くして欲しい」

 レインボーブリッジが開通して26日で30年。保守・管理にもドラマがありました。

昼間にこっそり練習 それでも……

 まだ明るいうちに、こっそり…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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