一審判決の懲役12年は「重すぎる」 吹田の交番襲撃、弁護側が主張

松浦祥子

 大阪府吹田市の交番で2019年、警察官が刃物で刺されて拳銃を奪われた事件で、強盗殺人未遂などの罪に問われた無職飯森裕次郎被告(36)の控訴審第1回公判が27日、大阪高裁であった。弁護側は、被告の責任能力を限定的に認めた一審判決は誤りで、懲役12年とした量刑も重すぎて不当だと訴えた。検察側は控訴の棄却を求めた。

 一審・大阪地裁判決によると、被告は19年6月、大阪府警吹田署の千里山交番に虚偽の通報をし、交番から現場に向かおうとした警察官の胸などを出刃包丁で複数回突き刺して殺害しようとしたほか、実弾5発入りの拳銃を奪った。

 一審判決は、被告には当時、幻聴などの症状があったが「善悪を判断し、行動を制御する能力が全くない状態ではなかった」と認定した。(松浦祥子)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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