一番難しいから、やる 中井貴一が三谷喜劇でダメ総理に

 デビューから約40年、あまたの役柄をこなしてきた中井貴一が、映画「記憶にございません!」で初めての総理大臣役を務めている。

人気最低の総理が記憶喪失に

 総理大臣と武田信玄。演じてどちらが気持ち良かったですか?

 「人生で1回、総理と呼ばれるのも悪くないなと思いました」。冗談交じりの質問にも生真面目に答えてくれるのがこの人の実直さ。1988年のNHK大河ドラマで演じた武田信玄は中井の当たり役だ。当時の平均視聴率も39・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大河の歴代2位を誇っている。「今見ても面白い。もういっぺん大河の枠で再放送してくれればいい」と笑わせた。

 今作で演じるのは史上最悪のダメ総理。国民からの人気は最低で、怒った市民の投げた石が頭にあたり、記憶喪失に。善良で純朴な市民に変貌(へんぼう)したことから秘書官や官房長官、家族を巻き込んだ大騒動が始まる。

 監督の三谷幸喜は同じ61年生まれのいわば「同級生」。「中井さん主演でダニー・ケイ(米国のコメディー俳優)が出演しているようなコメディー作品をやりたかった」という三谷の念願がかなった形だ。

 舞台「日本の歴史」、ドラマ「…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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