不合格続きにも「きっと道は開く」 認められた配慮、受験で得た勇気

 難病の脊髄(せきずい)性筋萎縮症(SMA)がある愼允翼(ユニ)さん(27)は小学生のころ、東大受験を描いたドラマ「ドラゴン桜」を見て東大へのあこがれを持ち、目標をかなえた。

 重度の身体障害を抱えながらの挑戦は困難の連続だった。

 允翼さんは小学生の時には握力が弱まり、鉛筆を持てなくなった。小中学校のテストでは、学校側が配置した介助員に解答を代筆してもらった。試験時間の延長や別室受験も可能だった。

 高校受験では、それが認められないという。「前例がない」というのが理由だった。

 両親は、複数の学校に掛け合ってみたが、「受験当日に利き腕を骨折した生徒にも時間の延長は認めなかった」「合格した後、対応できる職員の余裕がない」。難色を示されることがほとんどだった。

 家族で落胆する日々が続いていた中、筑波大学付属高校(東京都文京区)の対応は違った。

英単語や数式 天井に貼って暗記した

 系列の特別支援学校の職員ら…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment