世田谷区の住宅で2人の遺体 高齢夫婦か 同居の娘から事情聴く

島崎周

 5日午前11時40分ごろ、東京都世田谷区桜3丁目の住宅で2人の遺体が見つかった。この家は90代男性と80代女性の夫婦と50代の娘の計3人暮らしで、このうち夫婦と連絡が取れていないという。警視庁が娘から経緯を聴いている。

 世田谷署によると、4日午後2時ごろ、男性の弟から「ここ何年か、(男性と)連絡がとれない」と交番に通報があった。署員が男性宅に駆けつけたが応答がなく、翌5日に再訪したところ、応対した娘が「両親は具合が悪いので会えない」と説明。不審に思った署員が家に入り、2人の遺体を見つけたという。

 うち1人の遺体は2階の寝室にあり、白骨化して性別不明だった。別の遺体は1階トイレ前で腐敗が進んだ状態で見つかり、高齢女性とみられるという。

 署が娘から聴取したところ、父親については「1年以上前に母親から『亡くなった』と聞いた」と説明。母親については「昨年9月に1階のトイレ前で倒れていたのを見つけた」と話し、「現実が受け入れられず、葬式も段取りできなかった」などと話しているという。署が死体遺棄容疑なども視野に調べている。(島崎周)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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