天皇、皇后両陛下は25日、お住まいの赤坂御所(東京都港区)で、大分県豊後大野市で活動するグループ「はつらつ清川」とオンラインで交流した。9月の敬老の日にちなみ、両陛下が高齢者施設を訪問するのが毎年の恒例だが、今年はコロナ禍で訪問が難しいため、時期をずらした上でオンライン視察となった。
両陛下は画面上でお年寄りの健康体操を見守った。宮内庁によると、天皇陛下は「楽しそうに体操に参加される姿を拝見してうれしく感じました」と声をかけたという。
続いて、両陛下はオンラインで東京都渋谷区のシルバー人材センターを視察。センターの新倉要会長らによると、皇后雅子さまは家具をリサイクルし、区民に安価で販売する事業を紹介され、「家具が見違えるようにきれいになるのは喜びも大きいですか」と質問するなど関心が高い様子だったという。
両陛下のオンライン視察は、日本赤十字社の病院に続いて2度目。コロナ禍で全国植樹祭など定例地方訪問「四大行幸啓」も中止となるなか、宮内庁は本格的にオンライン導入を進める方針だ。
従来、敬老の日にちなんだ訪問は東京近隣の施設が選ばれることが多かった。今回遠方の大分県が選ばれたことについて、同庁幹部は「オンラインならではのメリット」と話している。(杉浦達朗)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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