乗船の3人死亡、沈没のホタテ漁船を海底で発見 転覆の形跡なし

鵜沼照都 渡部耕平

 青森県の陸奥湾で2月29日午後9時ごろ、漂流していた男性3人が発見され、その後、死亡が確認された。

 青森海上保安部によると、3人は源氏ケ浦漁港(同県横浜町)から約1・2キロの海上で見つかった。同日午後7時20分ごろ、横浜町漁協から「ホタテ養殖漁船の乗組員4人が帰ってこない」と118番通報があった。

 乗船していたうち亡くなったのは、いずれも横浜町の菊池隆広さん(51)と父親の菊池栄次郎さん(87)、竹田武美さん(78)。発見時、隆広さんと竹田さんは救命胴衣を身につけ、栄次郎さんは着ていなかった。3人と同乗していた同町の太田弘樹さん(43)の行方がわかっておらず、捜索が続いている。

 漁船は同漁協所属で、隆広さん所有の「たか丸」(4・6トン、全長11・6メートル)。1日午前10時5分ごろ、捜索中の潜水士が水深約25メートルの海底で船体を確認した。同漁協などによると発見時、船体は転覆しておらず、へさきを漁場に向けて沈んでいた。

 4人は2月29日午後3時ごろ源氏ケ浦漁港を出港。ロープにくくりつけたホタテの稚貝を海中に戻し入れる「耳づり」の作業のため、約4キロ南の沖合にある養殖の漁場に向かったという。29日夕は風速1~2メートル。波は穏やかで視界も良好だったという。(鵜沼照都、渡部耕平)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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