九大病院からマスクなど盗む 転売も 技士を懲戒解雇

 九州大学は26日、大量のマスクや医療用手袋などを九大病院(福岡市東区)から盗んだとして、同病院の40代男性の臨床工学技士を懲戒解雇したと発表した。一部はインターネットを通じて転売していたという。解雇は25日付。

 大学によると、技士は昨年10月20~29日、病院内の棚からマスクなどを盗んだという。10月上旬に在庫があわないことに気づいた病院が棚の近くに監視カメラを設置したところ、技士がリュックに詰め込み、持ち出す様子が映っていた。病院から被害届を受けた県警が任意聴取したところ、窃盗を認めたという。

 自宅や車からマスク500枚のほか、アルコールジェルなども含む感染対策に使う物品(約8万4千円相当)が押収された。盗んだ理由について技士は大学に「私用のため」と説明しているが、県警が調べたところ、医療用手袋(5千枚、2万6千円相当)はネット転売されていたという。書類送検したと1月6日に県警から連絡があった。

 大学は「コロナ禍において感染対策物品を窃取した事態は重い。信頼を裏切り深くお詫(わ)びする」としている。(竹野内崇宏)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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