九州大跡地の切断遺体は中国系か 発見から1年、捜査は難航

古畑航希

 福岡市東区九州大学箱崎キャンパス跡地で、切断された遺体の一部が見つかった事件から、7日で1年が経つ。福岡県警は捜査本部を設置して延べ約9300人の捜査員を投入したが、身元をまだ特定できず、捜査は難航している。

 県警によると、司法解剖の結果、遺体は20~40代の男性で、2021年9月~22年2月ごろに死亡し、遺棄されたとみている。見つかったのは腰から両足にかけた部位で、鋭利な刃物で切断された痕があった。血液型はBあるいはAB型だという。捜査関係者によると、右足は骨盤の付近から、左足はひざの上から切断されていたという。科学捜査や現場に残された下着などから、被害者は中国系の可能性があるとみて調べている。

 県警はこれまでに工事関係者や所在不明者の関係者など県内外の約4千人に事情を聴いたが、身元の特定にはつながっていない。行方不明者らのDNA型と照合したが、一致したものはなかったという。

 県警は東署(092・643・0110)に情報提供を呼びかけている。今年3月末までに16件の情報が寄せられたが、有力な手がかりはまだないという。(古畑航希)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment