九州豪雨から3週間、なお復興妨げる雨 仮設住宅内覧も

 記録的豪雨で甚大な被害が出た熊本県をはじめとする九州各地で24日、激しい雨が降った。被災地ではボランティアの活動や罹災(りさい)証明書の受け付けが中止に。25日で被災から3週間となるが、復興への歩みはなお雨に妨げられている。

 気象庁によると24日午後8時現在、24時間降水量は最大で▽長崎県対馬市225・5ミリ▽宮崎県えびの市218・5ミリ▽大分県日田市195・0ミリ。熊本県球磨村は140・5ミリ、人吉市は87・5ミリを記録した。

 人吉市は避難準備・高齢者等避難開始を発表。罹災証明書の申請会場では、途中で受け付けが打ち切られた。市社会福祉協議会によると、市内や隣の球磨村に入るボランティアの受け入れを中止した。

 球磨村も避難勧告を出し、警戒を呼びかけた。11日から続けていた保健師が村民を訪ねる「健康チェック」を取りやめた。村内の神瀬(こうのせ)地区では浸水後にいったん水が引いた複数の家屋が再び浸水したとの情報が寄せられたという。

 一方、この日は村内の総合運動公園に設置された移動式木造住宅「ムービングハウス」の内覧会も始まった。工場で造ってトレーラーで運搬できるもので、ベッドやエアコンも備えている。7月末までに33戸を設置予定で、8月上旬の入居をめざす。(加治隼人、神野勇人、島崎周)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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