五輪で卒業式の場所変更…今度は肺炎で苦労が「水の泡」

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大学の卒業式の中止が相次いでいる。今年は東京五輪・パラリンピックの開催準備で、1万4千人余を収容できる日本武道館(東京都千代田区)が使えず、慣れない会場での準備に追われてきた大学も多い。春の門出の景色が一変しそうだ。

卒業式を例年日本武道館で開いていた大学の対応

・東京理科大→両国国技館→中止

・明治大→両国国技館→中止

・法政大→両国国技館→中止

・日本大→自大学の各キャンパス→未定

・東洋大→自大学の各キャンパス→中止

・専修大→両国国技館→中止

・帝京大→両国国技館→中止

・東京電機大→両国国技館→中止

※東京大は入学式のみ武道館を使用。今年は両国国技館の予定

「感染者出たら、計り知れない影響」

 「学生や付き添いの安全や健康が最優先なので仕方ない。だが、学生の思い出になる式典にしようと準備をしてきたので、残念という言葉では軽すぎるくらいの気持ちだ」。法政大庶務課の金子大輔課長は、そう話す。3月24日に両国国技館(東京都墨田区)で予定していた卒業式が中止になった。

拡大する2015年3月に日本武道館で実施された法政大の卒業式=東京都千代田区、北村玲奈撮影

 法政大は2月27日、ホームページで卒業式の中止を発表。田中優子総長名で、「卒業生と大学院修了生と家族を合わせて1万人以上が参加する式典のため、参加者から感染者が出た場合、多数の人の4月以降の新生活に計り知れない影響が生じる」などと理由を説明した。

 法政大は長年、大学に近く最大…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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