交通事故死者数、13都県で増 コロナで外出減ったのに

 新型コロナウイルスの影響で、交通量が例年に比べて減少し、それに伴って交通事故の件数も全国で昨年より2割ほど少なくなっている。だが、地域によって、死亡事故はむしろ増えている。何が原因なのか。

 警察庁によると、今年1~9月の全国の事故(速報値)は22万381件。すべての都道府県で減り、前年同期より21・1%少なかった。お盆の時期を含む8月各週の全国の主な高速道路の交通量は、前年同期より1~3割程度減るなど、コロナウイルスの影響で外出を控える人が多かったことが影響したとみられる。

 だが、1~9月の交通事故の死者数は全国で1988人と昨年から10・4%減にとどまる。さらに、東京では14・0%増え、愛知(7・5%増)、神奈川(7・3%増)といった都市部のほか、石川(100・0%増)、長崎(30・0%増)など計13都県で昨年を上回った。北海道と富山、愛媛、宮崎の3県の死者数は昨年と変わっていない。

 事故件数が昨年より18・5%減った大阪でも、死者数は2・3%の減少にとどまった。広島も事故件数は25・4%減ったが、死者数は2・0%減だった。

 車の数も事故の総数も減ってい…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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