京王電鉄「ぎりぎりの難しい判断だった」 事件受け警戒体制強化へ

磯部征紀

 東京都内を走る京王線の列車内で乗客が襲われた事件の対応をめぐり、京王電鉄の都村智史・取締役は4日の決算会見で「現場はぎりぎりの難しい判断だったと思うが、しっかり検証していきたい」と述べ、今後、警戒体制を強化していく考えを示した。

 事件の対応では、緊急停車した国領駅で車両ドアとホームドアの位置がずれたため、いずれも開かなかった。乗客が転落する危険を考慮し、駅員による両方のドアの開放は見送られ、窓から避難する事態になった。車内に防犯カメラはなく、非常通報装置は押されたものの、乗客からの応答がないため正確な状況把握に時間がかかっていた。

 都村取締役は「状況に応じ色々なケースが想定され、きめ細かい対応が求められる。対応が万全だったかは検証して対処する必要ある」とした。今回の事件を教訓にした訓練を12月に実施するといい、「現場の対応力を強化する教育を進めたい」と述べた。(磯部征紀)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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