京都の葵祭も行列を断念 ヒロイン「斎王代」も選ばず

 京都三大祭りの一つで、華麗な王朝行列で知られる葵祭(あおいまつり)を主催する葵祭行列保存会(京都市上京区)は31日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、5月15日に予定していた葵祭の行列行事「路頭(ろとう)の儀」などを中止すると発表した。祭りのヒロインである斎王代(さいおうだい)も今年は選出しない。5月4日に上賀茂神社(同市北区)で予定されていた斎王代列禊(みそぎ)の儀も中止する。

 保存会によれば、葵祭の行列や斎王代らの禊の儀には毎年大勢の観覧者らが詰めかけるため、取りやめることにしたという。

 葵祭は上賀茂神社と下鴨神社(同市左京区)の例祭。五穀豊穣(ほうじょう)を願って約1400年前に始まったとされ、「源氏物語」や「枕草子」にも登場する。例年、フタバアオイの葉を飾った平安装束姿の約500人の行列が京都御苑(上京区)から下鴨神社、上賀茂神社までの約8キロを巡行する。(大村治郎)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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