京都祇園祭の山鉾巡行 196年ぶり鷹山が本格復帰「人生最高の日」

【動画】祇園祭後祭の山鉾巡行で196年ぶりに鷹山が復帰した=祇園祭取材班撮影

 24日に京都市中心部であった祇園祭・後祭(あとまつり)の山鉾(やまほこ)巡行。196年ぶりに鷹山(たかやま)が本格復帰し、巡行は江戸時代後期の姿に戻った。この日、最高気温34・7度を記録した青天の下、華麗な装飾品に彩られた11基の山鉾が巡行した。

 巡行の列は午前9時半、慣例で順番が決まっている「くじ取らず」の橋弁慶山を先頭に烏丸御池の交差点を出発した。再建直後で真新しい白木の大屋根の鷹山は、河原町御池の交差点で最初の「辻回し」を披露。見事3回で90度方向転換すると、見物客から大きな拍手が送られた。

 「お帰り!」。巡行を終えた鷹山が中京区衣棚町の会所前に戻ると、拍手がわいた。鷹山保存会の山田純司理事長(68)は「人生最高の日。次の世代に引き継いで1千年、2千年と鷹山が続いていけたら。196年ぶりということで、196点」と初巡行を締めくくった。多くの見物客が訪れ、授与品は完売したという。

 父と長男の3代で巡行に参加した副理事長で囃子方(はやしかた)代表の西村健吾さん(52)。この日は曳山(ひきやま)のそばを歩く「山方」役だったが途中で、舞台にあがった。そこには、保存会の一員として3体のご神体人形を見守る父の善明さん(78)、健吾さんの長男で囃子方として鉦(かね)を担当する中学2年の仁さん(13)の姿。健吾さんは、「すごく気持ちよかった。一生の思い出になった。復興に向けた人々の支援に改めて感謝したい」。

 巡行後、善明さんは、「3代…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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