人が消えた町 壁画アートで再生したい 福島・双葉

 福島第一原発の事故による全町避難が現在も続く福島県双葉町。事故から9年が過ぎた今春、JR双葉駅前など一部の避難指示が解除され、通行証なしで立ち入りができるようになった。

 新しい駅舎を出て東口に降り立つと、更地に立つ壁の巨大な指が目に飛び込んでくる。

 「HERE WE GO!!!」

拡大する壁に描かれた「HERE WE GO!!!」の文字と「ここ」を指す巨大な指=2020年9月22日、福島県双葉町、井手さゆり撮影

 指のモデルは町出身の高崎丈(じょう)さん(39)。描いたのは東京の壁画制作会社「OVERALLs」。出会いは今年6月。偶然だった。

店主と客 偶然の出会い

 同町から避難し東京で暮らす高崎さん。昨年、廃虚になっていたオランダ・アムステルダムの造船所跡地がアートで人が集まる場所に生まれ変わったプロジェクトを知った。

拡大する高崎丈さん=2020年10月7日、福島県双葉町、井手さゆり撮影

 「まさに双葉じゃん」

この後には壁画を描くことになるまでのストーリーや、双葉再生への思いを複数の写真や動画とともにご覧いただけます。

 時が止まったような故郷の姿が…

2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment