人生すべっても大丈夫 すべって日本遺産になった大先輩からの学び

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編集委員・中島隆

 あたらしい年度が始まりました。

 受験、仕事、暮らし……。2022年度にすべってしまった方々。もうすべりたくありませんね。

 大丈夫です。すべることにかかっては“大先輩”が存在するのです。大阪府柏原市から奈良県三郷町にかけて広がる「龍田(たつた)古道・亀の瀬」と呼ばれる、文化庁認定の日本遺産の場所です。

【撮影ワンポイント】亀の瀬トンネル

カメラが地面に接するほどの高さになる小さい三脚に、焦点距離14ミリの広角レンズで撮影。下からあおり、トンネル全体に広がる色彩をダイナミックに表現した。人物のシルエットがわかるように、トンネルの中間より手前に立ったところを狙った。10分1のシャッタースピードで映像が流れるように撮影した。(金居達朗)

 科学の力で4万年前に地すべりがあったことが分かっています。地すべりの記録があるのは明治に1回、昭和に2回。歴史の史料にはないけれど、何度も何度も地面がすべってきたこと、それは確実です。

 もうすべらせないと対策工事をしていく中で、08年に見つかったのが「亀の瀬トンネル」。明治に開通、かつては鉄道が通っていました。柏原市に位置します。

 れんがづくりアーチが40メートルほどつづいた先で、トンネルが行き止まっているのに気づきます。地すべりの後が、そのまま残されているのです。

 そして……。

 静かな音楽とともに、トンネ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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