仕切り板「知らない男が壊した」 富田林逃走の被告

 大阪府警富田林署で勾留中、面会室の仕切り板を壊して逃走したとして、加重逃走罪などに問われた樋田淳也被告(32)の公判が16日、大阪地裁堺支部であった。被告人質問で樋田被告は、面識のない男が面会室に入ってきて仕切り板を壊したので、衝動的に逃走したと説明した。

 検察側は公判で、樋田被告が2018年8月12日夜に署の面会室で弁護士と接見後、仕切り板を金属枠から外し、その隙間から逃走したと主張。弁護側は、仕切り板を壊したのは被告ではなく第三者で、勾留施設を損壊して逃走した場合に適用される加重逃走罪にあたらないと訴えている。

 被告人質問で樋田被告は、接見後に面会人側の扉から見知らぬ男性が面会室に入ってきたと説明。「接見終わったか」「ちょっと待ってな」などと声を掛けられ、突っ伏して居眠りをして待っていると扉が開閉する音が聞こえ、顔を上げたところ仕切り板が外れていたと述べた。男性については「警察関係者だと思っていた」としたうえで「衝動で逃げた」とし、逃走の計画性を否定した。

 公判では加重逃走罪を含めて計18件の事件を審理している。このうち初公判で否認した強制性交罪や窃盗罪などの9件については、被告人質問で「(犯罪は)していません」と改めて主張した。(山田健悟)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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