伊藤詩織さんの「黒箱」がまいた種 未来へ、国境越えて

多事奏論

 しょぼ降る雨を吹き飛ばす熱気が覆う。中国内陸にある四川省成都市の書店「言几又」で22日夜、ジャーナリスト伊藤詩織さんとの交流会があった。20~30代を中心に約350人が詰めかけている。

 伊藤さんは、望まない性行為で精神的苦痛を受けたとして、元TBS記者の男性に損害賠償を求める訴訟を起こしている。男性は「売名を図った悪質な虚妄」として損害賠償を求めて反訴している。こうしたいきさつを含めて、性暴力やセクハラを告発する世界的な運動「#MeToo」が広がる前から、実名で声をあげる伊藤さんを知る中国人は少なくない。彼女も制作にかかわった英BBCの日本における性犯罪のドキュメンタリー「日本の秘められた恥」が、ネット経由で広まっているからだ。

 今回の訪中は、手記「Blac…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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