会食の把握後も約20日、国交相に報告されず 「指示軽んじられた」

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高島曜介 東郷隆

 民間企業に国土交通省OBの社長就任を求めた元国交事務次官と、現役の国交省幹部が会食をしていた問題で、会食の事実は省内調査で把握された後も約20日間、斉藤鉄夫国交相に報告されていなかったことがわかった。斉藤氏は25日の国会で「情報を把握した時点で速やかに報告が行われるべきで、報告が著しく遅れたことは極めて問題」として厳重に注意したと説明した。

 国交省によると、元国交事務次官の本田勝氏(70)と久保田雅晴航空局長らは、人事介入問題を朝日新聞が報じる2日前の3月28日に会食をしていた。

 参院国交委員長の蓮舫議員(立憲)に省が示した資料や、省関係者への取材によると、月刊誌「FACTA」から4月27日、会食に関して取材があり、4月末に人事課長が久保田氏に聞き取りを実施し、事実を把握。この際、会食は「私的なもの」だとして斉藤氏に未報告であることも確認された。しかし、会食についての報道がある5月18日まで斉藤氏には報告されていなかったという。

 25日の参院国交委員会で…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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