佐賀県唯一のスキー場が廃業 近年の雪不足にコロナが追い打ち

寿柳聡

 九州で数少ないスキー場の一つで、佐賀県では唯一の「天山スキー場」を運営する天山リゾート(佐賀市富士町市川)が、6日で廃業したと同社ホームページで告知した。数年来の雪不足と新型コロナウイルス禍の影響を理由に挙げ、「33年の長い間ご愛顧いただきましたお客様、ありがとうございました」と記している。

 天山スキー場はナイター設備などを備えた九州初の本格的なリゾートスキー場として1989年12月にオープンした。ゲレンデの標高は750メートル。福岡都市圏からの近さが魅力だったが、ここ数年、雪不足でスキー場をオープンできず、駐車場を自動車愛好家向けのドリフト走行会場として活用するなどして経営改善を図っていた。

 破産申し立ての代理人を務める弁護士事務所によると、現在の会社は98年に天山ハイランドサガとして設立されて以降、運営を担ってきた。

 九州のスキー場はほかに、くじゅう森林公園スキー場(大分県九重町、標高1300メートル)と五ケ瀬ハイランドスキー場(宮崎県五ケ瀬町、標高1600メートル)がある。(寿柳聡)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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