佐賀県警、事件の2カ月前にも被害届を断る 女性暴行死

 福岡県太宰府市の女性暴行死事件が起きる2カ月前、後に傷害致死などの疑いで逮捕される被告らが女性の実家に押しかけたため、遺族が被害届を出そうとしたところ、佐賀県警が断っていたことが関係者への取材でわかった。県警は事件の1カ月前にも被害届を断ったことが明らかになっている。

 遺族に県警から開示された「110番通報受理票」によると、事件前の2019年8月27日午後7時すぎ、女性の妹が「姉(瑠美さん)が見知らぬ男2人を連れて実家に押しかけているようだ」と通報。直後に妹が実家に駆けつけたが、男らのほかに山本被告も30分以上居座り、玄関内まで入っていたという。

 この日は現場に到着した警察官が説得して山本被告らは帰宅。後日、遺族は鳥栖署に対し、住居侵入容疑で被害届を出したいと伝えたが断られたという。遺族は9月にも暴力団組員を名乗る被告らから脅されているとして脅迫容疑で被害届を出そうとしたが署は断った。その後女性は暴行を受け、10月に亡くなった。

県警「被害届があるから捜査するわけではない」

 遺族は昨年6月、県警に質問状…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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