体操仲間6人が連携、AEDで命救う 講習の経験生きた

 三重県鈴鹿市消防本部は30日、人命救助をしたシニア体操クラブの6人に感謝状を贈った。体育館で倒れた仲間にAED(自動体外式除細動器)などを施し、回復させたという。

 6人はホンダの社員OBでつくる「スマイル体操の会」の田端春生さん(82)、三枝末男さん(80)、山下正昭さん(71)、野々上宏さん(76)、大辻隆子さん(68)と、インストラクターの高橋暢代さん(49)。

 同本部によると、6月28日午後、市内のホンダ鈴鹿製作所体育館でクラブ員約20人が体力測定をしていた時に、男性(68)が意識を失って倒れた。6人は町内行事などで人命救助の講習を受けた経験があり、声をかけながらAEDを使って心肺蘇生措置をした。約7分後に救急車が着くまでに男性の意識は回復したという。

 杉本光芳中央消防署長が「みなさんの連携で、ひとつの命が救えました」とお礼の言葉を贈った。クラブ員たちは「てきぱきと指示をしたのは高橋さん」と話すが、高橋さんは「大先輩のみなさんが普段通りなので、私こそ落ち着いて考えることができました」。倒れた男性は今はすっかり回復し、一緒に体操を続けているという。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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