使い道未定のアストラゼネカ製 途上国支援や備蓄用途も

 英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンが承認される見通しになった。国内で今後、どのように使われていくことになるのか。

 厚生労働省幹部によると当初、血栓症に対する懸念からアストラゼネカの審議は持ち越される可能性もあった。菅義偉首相は4月に訪米した際、ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)と電話協議し、追加供給を受けることで合意。アストラゼネカの使い道のめどが立ちにくくなったことを踏まえた対応だった、との見方もある。

 だが、海外研究などで接種後に血栓症が起きるメカニズムや対処法などがわかってきた。英医薬品審査当局によると、接種後に血栓症を発症する割合は100万人に4人と、極めてまれだ。現時点では接種のメリットがリスクを上回るとして承認が了承された。厚労省は今後、専門家と年齢制限や血栓症対応の手引の作製を議論する予定だ。

 ただ、医療従事者や高齢者に使われているファイザー、大規模接種会場で使われるモデルナに対し、アストラゼネカの使い道は未定だ。副反応を心配してほかのワクチンを希望する人も多いとみて、官邸幹部は「(接種に使うのを)後回しにする方法もある」と話す。

 政府はファイザー、モデルナ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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