供養の気持ち、その場にいなくても 葬儀をライブで配信

 人が集まることがはばかられる昨今。葬儀も例外ではなく、「参列者は10人まで」といった制限で大切な人との今生の別れをあきらめる人も増えている。そこで神奈川県葉山町の寺が、参列できない希望者に葬儀の一部始終を撮影し、無料の動画配信を始めた。撮影も僧侶が行い、遠隔地からライブ配信で葬儀を見守ることもできる。

 この寺は、葉山町長柄にある仙光院。副住職の成井秀仁さん(42)は、供養の気持ちが忘れられ、簡略化が進む葬儀のあり方に一石を投じたい、と2年前に僧侶自身による葬儀社を設立。会場費不要の寺の本堂で、読経や段取りを省かずに故人を見送る丁寧な葬儀を、月に数件ずつ執り行ってきた。

 コロナ禍で生活様式が一変した後も、何件か葬儀があった。通常なら参列者が100人を超えたはずの町内で知られた人の葬儀も、家族5、6人だけ。遠方の親類も新幹線の移動をためらい、参列できなかった。

 その場にいなくても供養の気持…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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