便所建て替えで「金閣寺が違法工事」 研究者申し立て

 世界遺産・金閣寺(鹿苑寺(ろくおんじ)、京都市北区)の庭園の築山(つきやま)をめぐり、市埋蔵文化財研究所の常勤嘱託員、東(あずま)洋一氏(64)が29日、「文化財保護法違反の現状変更をした」と訴え、金閣寺に原状回復を行政指導するよう、文化庁長官に申し立てた。金閣寺は「コメントできない」としている。

 記者会見した東氏によると、問題としているのは、参拝者用便所の建て替えに伴う工事。特別史跡・特別名勝の庭園内にある築山は、現状変更には文化財保護法に基づく文化庁長官の許可が必要と指摘した上で、便所付近に石垣や通路、広場を設置した工事は「文化庁の許可を得ていないか、許可条件に違反している。観光のため、重要な遺構や文化財が消滅していいのか」と訴えている。

 築山付近には、室町幕府3代将軍、足利義満(1358~1408)が建造したとされる巨大な仏塔「北山大塔」の基壇があったとする説がある。市埋蔵文化財研究所も2016年7月、北山大塔の塔頂についていたとみられる相輪(そうりん)の破片が見つかったと発表している。(向井光真)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment