保存期間過ぎた「機密書類」、銀行のトイレ紙に再生 客や学校に配布

山本知弘

 保存期間を過ぎた「機密書類」をトイレットペーパーに再生する活動に、百五銀行(津市)が力を入れている。これまで社内限定で使っていたが、SDGs(持続可能な開発目標)への関心を広めたいと、投資信託を買った客や特別支援学校にも配ることになった。

 1ロール65メートルのシングル巻きで、使い勝手は市販のものと変わらない。障害者雇用促進のための特例子会社「百五管理サービス」の発案で開発し、2022年から社内で使ってきた。木を切らずにつくることで二酸化炭素の排出量を減らす狙いがあり、年間約35トンの書類をリサイクルに回している。

 社内で使う分以上の量を確保できるメドがつき、今春から外部にも配ることになった。同行の加藤徹也常務執行役員は「環境面だけでなく、多様性を尊重するSDGsの取り組みを広げるきっかけになればいい」と話す。

 14日にはその第1弾で、卒業生が百五管理サービスで働く津市の稲葉特別支援学校に100ロールが寄贈された。県内の他の特別支援学校にも配るほか、4月からは三重や愛知などの店舗でも顧客へのサービス品に使うことにしている。(山本知弘)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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