元法務大臣が訴える死刑廃止 「国家といえども人の命は奪えない」

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聞き手・桜井泉

 「法務大臣は死刑のはんこを押したときだけニュースになる地味な役職」。法相を事実上更迭された葉梨康弘氏の発言だ。元法相で弁護士の平岡秀夫さんは、人の命を軽く見る発言に怒る。平岡さんは死刑制度は廃止すべきだとの立場だ。なぜ死刑廃止を訴えるのか、話を聞いた。

 ――葉梨前法相の発言についてどう考えますか。

 「死刑は、言うまでもなく人の命を奪う刑罰です。それを笑い話にしてウケをねらったもので、あまりの軽薄さに驚きました。許されません」

 ――死刑執行は法務大臣の命令による、と刑事訴訟法は定めています。2011年、民主党野田佳彦政権で法相に就任、4カ月ほど務められましたね。

死刑存廃について議論を巻き起こしたい

 「法相就任時に、死刑を廃止…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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