入店拒否の報復か 組幹部ら、クリスマスにキャバクラの営業妨害容疑

高嶋将之

 クリスマスにキャバクラ店の入り口に集まって店の営業を妨害したとして、警視庁は、指定暴力団住吉会系組幹部の瓜生拓也容疑者(42)=東京都稲城市=や組員の松嶋重容疑者(44)=東京都中野区=ら9人を組織犯罪処罰法違反(組織的な威力業務妨害)の疑いで逮捕し、27日発表した。いずれも黙秘または否認しているという。

 暴力団対策課によると、9人は昨年12月24、25両日の夜、東京・歌舞伎町のキャバクラ店の入り口周辺に集まり、出入りする従業員や客をにらみつけるなどして店の営業を妨害した疑いがある。防犯カメラなどから少なくとも9人の関与を裏付けたとしている。

 同課によると、この店には瓜生容疑者ら組員が昨年10月から出入りしていたが、男性店長(38)が暴力団排除のため、12月6日にこの組の別の幹部に直接会って「もう来ないでくれ」と告げていた。するとその日から同月29日まで同様の妨害行為が毎日、続いたという。

 同課は、入店拒否への報復としてこの組が組織的に営業を妨害していたと判断。刑法の威力業務妨害容疑ではなく、より罰則の重い組織犯罪処罰法違反容疑を適用した。(高嶋将之)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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