入所者に薬物飲ませ殺害した罪 老人ホーム元職員を鑑定留置経て起訴

 長野県塩尻市の老人ホームで入所者の女性が薬物を飲まされて死亡した事件で、長野地検松本支部は16日、職員だった望月大輔容疑者(41)=同県下諏訪町=を殺人罪で起訴し、発表した。地検は刑事責任能力の有無を調べるため、昨年10月から鑑定留置していた。地検は認否を明らかにしていない。

 起訴状によると、望月容疑者は2022年5月28日ごろ、勤務先の塩尻市内の老人ホーム「ケアハウスえんれい」で、入所者だった前田裕子さん(当時77)に対し、何らかの手段で向精神薬を服用させ、翌日29日ごろ前田さんを薬物中毒で殺害したとされる。

 捜査関係者などによると、前田さんの遺体から検出された向精神薬の成分は、望月容疑者が持病のため使用している薬の成分と同じだったという。

 望月容疑者はこれまでに前田さんら複数の入所者の口座から現金を引き出したとされる窃盗などの罪や、施設の同僚の飲み物に向精神薬を混入させた傷害の罪などでも起訴されていた。(清水大輔)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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