全国で新たに45人感染 入国の緩和で流行拡大の懸念

 新型コロナウイルスの国内感染者は9日午後9時現在、新たに45人が確認され、計1万7326人になった。都道府県別では東京都12人、北海道7人、福岡県(北九州市)と千葉県3人、神奈川、埼玉、京都、岐阜、山梨の各府県で1人だった。死者は神奈川県で1人増え、計923人となった。

 入国者の感染は新たに15人確認され、この日の感染者の3分の1を占めた。厚生労働省によると、7~8日にパキスタンやメキシコなどから成田空港に到着した10歳未満から60代の外国籍の男女で、いずれも症状はないという。政府は水際対策について4カ国と入国緩和の交渉に入る方針を固めているが、政府の専門家会議は海外との往来再開が「再度の流行拡大のきっかけとなる可能性がある」と指摘している。

 東京都の1日の感染者が2桁になるのは9日連続。都によると、感染経路が不明の人は7人。年代別では20代が4人で最も多い。同居する孫から感染したとみられる女性も2人いた。

 都は2日に、感染拡大への警戒を呼びかける「東京アラート(警戒)」を出している。9日時点のアラートの主な3指標の数値は①1日あたりの感染者数(1週間平均)が20人以上=17・9人、②感染経路が不明な人の割合(同)が50%以上=49・6%、③週単位の感染者数の増加率が1倍以上=1・1倍で、③が超えている。

 一方、武蔵野中央病院(東京都小金井市)は9日までの調査で、新たに入院患者5人、職員3人の計8人の感染が確認されたと発表した。同病院の感染者は計39人となった。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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