再開した知床小型観光船に久々の乗客 ヒグマに歓声、突風も体感

 知床半島沖の観光船事故から間もなく2カ月、自粛していた北海道斜里町での小型観光船の運航が16日に始まった。町を支えてきた小型観光船が再び海に出たこの日、乗客や地元関係者にとって特別な一日となった。

 午前7時過ぎ。雲が空を覆っていたものの、風は弱く、船が出るウトロ漁港の海面は穏やかだった。

 それから2時間ほど経つと、漁港近くにある運航業者「ドルフィン」の事務所に乗客が続々と訪れる。記者も、渡されたオレンジ色のライフジャケットを着て乗船した。

 午前9時53分、船長のアナウンスとともに船が出港する。乗客は19人。万が一に備え、同業他社の観光船が後ろから着いてきた。記者のスマートフォンは出港から10分ほどで圏外になり、帰港するまで再びつながることはほとんどなかった。

 午前10時半ごろ、船が海上で突如止まった。すると、操舵(そうだ)室の乗組員がデッキに移動してきた。

 「あそこにクマがいるの分か…

この記事は有料会員記事です。残り979文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment