凶悪な顔つきのがん発病 悪性度は高リスク群の40倍 

それぞれの最終楽章・足し算命(2)

海南病院緩和ケア医 大橋洋平さん

 不意に猛烈な便意に襲われて目覚め、トイレに駆け込みました。2018年6月4日午前3時のことでした。大量の下痢でした。独特の異様な臭いが鼻をつき、便は真っ黒です。黒色便とかタール便と呼ばれます。仕事柄、便とは長くつきあってきました。すぐに胃からの大量出血だと悟りました。1時間後、再びトイレに駆け込みました。1度目より多い黒色便です。観念しました。最近、みぞおちあたりに痛みを感じたことはないので胃潰瘍(かいよう)ではありません。胃がんだと腹をくくりました。

 前日の夕方から、かつてないけだるさがあり、みぞおちが張っていました。夕食後は吐き気も加わり、ほとんど一睡も出来ませんでした。思えばすでに胃の中で大量に出血していたのでしょう。

 後で分かりましたが、場合によっては初日の下血で亡くなっていてもおかしくないほど大量に出血していたのでした。私は生来、赤血球が多い体質で、大量出血でもショック状態に陥らずに助かりました。こうした体に生んでくれた親に感謝するしかありません。

 身長170センチ余りで体重は…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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