出会い系サイトの複数アカウント作成疑い 格安SIM販売業者を逮捕

奈良美里 渡辺杏果

 出会い系サイトのアカウントを不正に作成したとして、愛知県警は、格安SIM販売会社の役員上山薫容疑者(34)=仙台市太白区あすと長町1丁目=を私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで逮捕、送検したと26日発表した。「SIMカードを販売しただけ」と容疑を否認しているという。

 中村署によると、上山容疑者は他の者と共謀し、昨年2月9~10日に出会い系サイトで6回にわたって不正にアカウントを作成した疑いがある。

 サイト運営会社は規約で、1人で複数の会員登録を禁じるほか、不正が疑われるアカウントを凍結するなど監視を強めている。一方、SIMカードはアカウント開設時の本人確認に使われるが、販売にあたっての本人確認が厳密でないものもあり、抜け穴を突けば多数のSIMを入手できてしまうと指摘されてきた。

 上山容疑者は、犯罪に悪用されるアカウントを用意する「アカウント屋」の男(41)に、「SIMを大量に売れる」と接触。県警は、1枚あたり3千円で少なくとも100枚を販売したとみている。

 県警は昨年、こうした大量のアカウントを使って男性客を集めた売春あっせんグループを摘発している。(奈良美里、渡辺杏果)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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