出頭の19歳、共通テスト流出の関与認める「とんでもないことした」

 大学入学共通テスト初日の15日、「世界史B」の問題が試験中に外部に流出したとされる件で、大阪府内の大学に通う少女(19)が27日、母親に付き添われて香川県警丸亀署に出頭した。

 流出への関与を認め、「スマートフォンを上着の袖に隠して撮影し、画像を送信した。大変申し訳ないことをした」と話したという。捜査関係者への取材でわかった。

 女子大学生は「別の大学に入り直そうとしたが、成績が伸び悩んでいた」と説明。大阪府内にある大学で試験を受けたとし、出頭の理由について「報道を見てとんでもないことをしたと思った」と泣きながら話したという。解答を依頼された大学生が所属する家庭教師サイトには昨年12月に登録したとし、「カンニング目的だった」と述べたという。警視庁は、大学入試センター職員への偽計業務妨害の疑いで女子大学生から事情を聴く。

 世界史Bの問題を撮影したとみられる画像約30枚は、15日の試験時間中に東京大の学生2人に通話アプリ「スカイプ」で送られた。少なくとも1人は解答を送り返していた。

 捜査関係者によると、東大生2人はテスト前、家庭教師の紹介サイトで「受験を控えた女子生徒」を名乗る人物とやり取りしていた。この人物は「実力を測りたい」として指定の問題を解くよう2人に依頼。少なくとも別の学生2人が同様に解答を依頼されたという。

 大学入試をめぐっては2011年、京都大の入試の設問が試験中にネット掲示板に投稿され、少年(当時19)が偽計業務妨害容疑で逮捕された。家裁は、少年が深く反省しているとして、この少年を不処分とした。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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