創業百年を機に新趣向続々と 独特の抽出は往時のまま、後味すっきり

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田中慶一=ライター

平岡珈琲店(大阪)

 大正10年創業は大阪で現役最古参。一世紀を超す喫茶店は全国でも稀有(けう)な存在である。三代目の小川流水さんは言う。「大事なのは、誰が何代目とかではなく、ここが変わらぬ憩いの場であるということです」

 始まりは千葉の老舗醬油(しょうゆ)商に生まれた初代の小川忠次郎さんが、船場で開いた輸入食品店にさかのぼる。

 戦前、全国に出店し一世を風…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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